サンドイッチ製法を採用したカラコンは安全性の高さが魅力
洋服を着替えたりお化粧を施したり、ヘアスタイルをアレンジするように瞳の色を変えられるのが便利なカラコンは、今や若い女性を中心にオシャレのために欠かすことのできないアイテムになりました。
ブラックやブラウンなどの根強い人気を誇るナチュラル系だけではなく、ピンクやブルーといった個性的なものまで、その印象を決めるのはレンズに施された模様やカラーリングです。
各メーカーではレンズに着色する際にさまざまな製法を用いており、その1つとして採用されているのがサンドイッチ製法になります。
サンドイッチ製法は文字通りに2枚の透明なレンズで着色料を挟んでいる作りになっていて、色素が直接瞳に触れることがない安全性の高さが特徴です。
カラコンが出回り始めた当初、粗悪な作りのレンズから色素が流れ出て目に不調を来してしまうというトラブルも少なくありませんでしたが、サンドイッチ製法が用いられていれば故意的にレンズを傷つけない限り、色素が瞳に晒さないように予防することが可能になります。
2枚のレンズで構成されていることから形状を維持しやすく、1か月以上の長期間使用が可能なカラコンにもよく利用されていますが、ただ、カラコンに厚みが出てしまうことから、薄いレンズと比較して装着時に違和感を覚えやすいというデメリットも考慮しておかなければなりません。
慣れてくれば問題はありませんが、気になるようであれば含水率の高いものを選んでおくなど工夫が必要です。
また、厚みの分角膜に酸素が届きにくくなるため、充血したり目の疲れを感じやすいことから長時間の装着になる場合にも調子に気をつけておくことが大切になります。
個人の使用方法や相性などもあり、一概にどのカラコンの製法が最も優れているということは言えませんが、色素による瞳への悪影響を不安視しているかた、丈夫で状態を損ないにくいレンズを選びたいという場合には、サンドイッチ製法で作られているレンズが安心です。